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HACCP

昨年より準備を進めてきた農場HACCPが4月より運用開始いたしました。

HACCPは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等、疾病や傷害を起こす可能性がある危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、食品の安全性を確保する衛生管理の手法です。改正食品衛生法によると食品の製造・加工・調理・販売などを行う全事業者に対して2021年6月までに「HACCP」を導入する必要があるとのことで、もうすでに運用されていてご存知の方がいらっしゃると思います。

農場HACCPとは農場の飼養衛生管理にそのHACCPの考え方をとり入れて、生産される畜産物の安全性の確保及び生産性の向上を図るためのもので、牛を飼育し牛乳を生産出荷している中でリスクを未然に防ぎ安全に生産し安心して飲んでもらうためにも是非ともそのシステムを構築していきたいと思っています。

私たちは食品を生産しているのだという意識を持つことは大切な事ですが、安心安全を目指すのみでは継続性がないと考え、獣医、畜産協会、家畜保健所の担当者の方と飼養管理を含めてどのように運用すれば乳質の向上、牛の健康管理の向上、そして利益につなげていくためのポイントの整理を月に1回、うちの事務所にて話し合いをしています。

そこでは乳質のデータや毎日の温度管理、治療履歴を見ながらどのぐらいの割合でその要因が起きているのかを数値化し単月ごとの比較を行っています。悪ければどこがいけないのか原因を話し合い専門的な事は獣医さんのアドバイスをいただいています。

運用開始に際しては妻と両親にも参加してもらい、この事業について説明をし、危険要因を周知徹底しました。また、社内皆で環境美化を最重要課題として話し合いどのように清掃をするか5S活動を参考に仕組みを作り具体的に取り組んでいます。

皆で意見を出し合う機会を作ったことにより環境整備に対する意識の変化がありました。

両親、そして妻にも協力していただいていて皆率先して綺麗にしようとしていただいております。先ずは9月以降にある農場HACCP認証取得審査がありますのでそこをクリアしたいと考えていますが、当社にとっての原動力は農場HACCP認証そのものにあるわけではなく、獣医さん畜産協会家畜保健所の方々、そして家族のワンチームが真の原動力だと思っています。

※静岡経営塾にて投稿させていただいた文章を一部編集し再投稿です。